翔

ドラえもん のび太と銀河超特急の翔のレビュー・感想・評価

4.0
はい引き続きドラえもん、確か本作は藤子・F・不二雄が作品にしっかり関わった最後の物語だったような記憶。定かではないけれども。

この銀河超特急はシリーズ中でもワクワクする箇所がトップクラスに多いと思う。メンデルスゾーンをBGMに使うなんて反則だ、それも相まって汽車が光を纏って登場するシーンからまずメチャメチャ興奮する。続いて未来列車のテクノロジーを目の当たりにしてウキウキしているうちに舞台は宇宙空間からハテノハテ星群へ。
ここまでの繋ぎ方も見事だけれど更に間髪入れずに素敵なテーマパークへと入場。ロッジにもなる客室列車、思い浮かべただけで移動できる道路、超体感型ユニバーサルスタジオとも言えるようなアトラクションの数々、他にもイカしたサービスやアメニティがどんどん登場してきて少年心ははち切れんばかり。

大長編ドラえもんの中ではシリアス度という点ではそこまででもないが、しっかりと怖がらせるところは怖がらせてくれる。不気味なロボットやホログラムのゴーストは少年時代のトラウマとして記憶に深く根ざしていた。いやはや懐かしやー!

初期ではなく、ある程度作画技術などが円熟味を増してきた中期に制作されたことが特に活きていると言えるエンターテイメントアニメーション。それがこのドラえもん のび太と銀河超特急ではないかなとしみじみ。

個人的な思い出スポットは
暴走した芋虫型アトラクションと、空を飛ぶホログラムゴーストの「ウエヘヘヘへへヘ!」
翔