このレビューはネタバレを含みます
展開が分かったとしても面白みの損なわれないサスペンス映画。
22年前に連続殺人を犯し、時効まで隠れ仰せた犯人と、22年前に事件を担当していながら捕まえられず、家族をも手にかけられた警察官らの頭脳戦。
どんでん返し系の映画で、先が読めるのはかなり面白みを損なう。が、この映画で予測が立てられるのは早くても佳境だと思う。
序盤からの予想は「この人悪い顔してるけど、実は良い人だろうな」とかその逆だとか。
そういうのは元も子もない。
佳境までは殆どの人が騙される。
なんせ作品自体が間違った紹介をするのだから。
強いて挙げるとすれば、犯人の変態度がもう少し欲しかった。
勧善懲悪物の悪役は、理想が高ければ高いほど、欲深ければ欲深いほど良い。
そういう意味では表の顔が綺麗な分、より猟奇的で変態的な方がよかった。
トラウマを抱えたもう1人の自分を作ることで、孤独を癒そうとする悲しい人だった。
全体的には、構成良し、演技良しで文句なし。