ちろる

22年目の告白 私が殺人犯ですのちろるのレビュー・感想・評価

3.7
始まりから一気に時代を突き抜けていくテンポの良さ、惹きつけるカット割り。
割と分かりやすいプロットなので途中から結果が読めてしまったのが少し残念ですが、それでも役者陣の演技のぶつかり合いのおかげでラストまで飽きずに観ることができました。

カリスマ性を持ち国民を惹きつけながら被害者遺族を弄ぶ時効を迎えた犯人。
彼は一体何者で何が目的で出てきたのか・・・。

犯人が恐ろしい殺人者になっていった心理的理由が、ありがちな「サイコパスだから」という逃げに終わらせずに、ある意味ではちゃんと納得のいく説明で終わらせているので、モヤモヤ感が少ないところも良い。
多少、残酷な映像もあったり、後半間延びしてしつこいかなーとは感じましたが、ラストシーンのカメラワークは秀逸。
変に小難しいトリックでスノッブになりすぎない好感度の高いサスペンスでした。

しかし、土曜日とはいえ初日でもないし、俳優陣も今爆発的に注目されている人は居ないのに満席で、割と当たっている作品だなーと感心しました。
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