ちろる

ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のちろるのレビュー・感想・評価

3.7
料理人たちだけでなく、夫の立場、妻の立場、親としての立場、部下を指導する立場、師匠に対する想いなど様々な立場の人にとって胸を打つシーンや台詞も変わってくるのかもしれない、温かさに溢れている。
滝田監督の「おくりびと」のような繊細さとか重さはなくて、若干駆け足なので人物一人一人の描写が雑な部分は否めないけれど、それでもストーリーとしては破綻しない普通にいい話で感動した。

予告編でもおおよそ予測できるように、物語はかつて満州国に派遣された麒麟の舌を持つ、天皇の料理番だった男(西島秀俊)がいまだかつてない大日本帝国のコース料理を軍の命令で作るが、それがとあることが原因で幻のレシピとなってしまい、その幻のレシピを現代の料理人充(二宮和也)が謎を探りながら探す旅に出るという物語。
原作はどうかは知らないけど、この映画の中ではどう考えても主役は過去に麒麟の舌を持つ男を演じた西島秀俊さんではなかったのか?とちょっと疑問に残る。
要するに西島秀俊さんって「永遠の0」においての岡田准一さんの役どころだし。
因みに私は宮崎あおいちゃん観たさに今回公開記念トークショー付きで鑑賞したのだけれど周りは嵐ファンだらけで、登壇の瞬間キャーキャー言われてるのを観てたら別にアンチ嵐でもないけれど、狂言回しの役の二宮和也さんが超主役扱いなのは色んな大人の事情なんだと思ってしまった。
二宮和也さんは拘束時間短そうで主役扱いで、西島秀俊さん中国語、ロシア語覚えて包丁捌きも習ったのになんかかわいそ。。
関係ないけど宮崎あおいめちゃ可愛いかったし、劇中の衣装も好みでもうそれだけで満足だからいいか。
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