HidekiAndo

僕のワンダフル・ライフのHidekiAndoのレビュー・感想・評価

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)
3.8
犬生(じんせい)を繰り返して学んだのは
もちろん 楽しむこと
困っている人を探し 救うこと
好きな人をなめ
過去をいつまでも悲しまず
未来を憂いもしない
ただ 今を生きる
今を 一緒に生きる
それが 犬の目的

1950年代後半~1960年代?
車中に閉じ込められ瀕死の所を、イーサンに助けられたゴールデンレトリバーの子犬。
彼は『ベイリー』と名付けられ、"イーサンから離れない"と誓う。
しかし、イーサンが高校を卒業し、農業学校に通うため家を出てしばらくして、ベイリーは病気で死んでしまう。

1970年代?
今度は警察犬『エリー(メス)』して生まれ変わったベイリー。
相棒のカルロスと共に大いに活躍するが、犯人の凶弾に倒れて亡くなってしまう。

1980年代。
マヤに飼われる『ティノ』として生まれ変わり、愛する『ロクシー』を想いながら、第3の『犬生』を全うする。

そして現代。
『ワッフルズ』として第4の人生を送ろうとするが、飼育放棄で捨て犬となってしまう。
さ迷ってる内に、イーサンの祖父の家にたどり着いたベイリー。しかしイーサンがここに住んでいるかは分からない。
ベイリーはイーサンと再会出来るのか?!


去年劇場で何度となく予告を観て、『こりゃヤバそーだな(=号泣しそう)』と思ったので、映画館での鑑賞は避けました。
かなりビビってましたが、意外と冷静に観れました😁。

なるほどですね!
調べたら、お父さんが読んでた新聞に載っていた『キューバ封鎖』が1961年、a~haの”Take on me” 😂が1985年だったり、ちょっとした手掛かりで時代を想像するのは、なかなか楽しいです。

あまり動物が主役の映画というのを観ないのでアレですが、良くありそうな『擬人化』したような表現ではなく、犬らしい思考回路の解釈(猫を犬らしく仕付けようとしたり😂)、飼い主が発する臭いで心情を感じ取ったりするのは、すごく良いですね。
もちろんジョシュ・ギャッドのアテレコも良かったのも、好感の大きな要因です。

恐らくですが、監督の『あざとく泣かそうとする映像表現』と、原作の『僕は結構好き勝手に生きてますよ。生まれ変わるのも、もはや馴れたモンです』と解釈してるそのバランスが、自分には丁度良かったです。(変な意味でなく)ちょうど良い感動でした。
『飼い主に忠実な生き物』というより、『己が過ごしたい“犬生”に貪欲=その結果が“好きな人を舐め、今を一緒に生きる”事である』という、作者の考え方が好きですし、そう思ってて欲しいと思えました。
そう出来ていない犬達も多い(甘やかされすぎたり、飼育放棄にあったり)、というメッセージもちゃんと表現されてましたし、スウィートなだけじゃないのも良いですね。

まぁ一番ビックリしたのは、どの犬達もしっかり『演技』してる事ですね!
どの“ベイリー”もかわいかったです!
HidekiAndo

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