タイトルから想像する通りの内容で、起こる出来事、展開も想像の範囲を越えてはこない。
それでも気がつけばラスト、という感じで小日向ファミリーの熱量に引き込まれた。
矢口映画は物語を通じて主人公たちが成長していくプロセスをみせるのが上手。
主人公の内面を覗いて、自分と対話しているような錯覚を与えてくれる。
人間が何か成長する時、その間に一種の放心状態、ゾーンのような瞬間があるが、その無音の間が挟み込まれるので、こちらも主人公と一緒に考えを整理し、理解し、変化していくことができる。
そして次の行動へ力強く踏み出すような気分になれる。
『WOOD JOB!』でも同じような感じだった。矢口映画の特徴。
あとこの映画、サバイバルコメディになるのかもしれないが、結構ホラー要素が強いと感じた。
これ観た夜、震災が起きてパニックになる怖い夢をみてしまった。
