ちろる

島々清しゃのちろるのレビュー・感想・評価

島々清しゃ(2016年製作の映画)
3.4
沖縄好きだし、安藤サクラさん好きだし、この手のふんわりした作品好き。
なのになんだか期待と違ったというのが正直なところ。
役者はさくらさん以外のそうそうたるメンバー。
さくらちゃん義母の角替和枝さんをはじめ、でんでん、山田真歩さん、そして渋川清彦さんで、申し分ないキャスティングな感じなのに、それがうまく調和さへていない感じで、おじいのリアリティがまたボワっと目立つ(嫌いじゃないけど)
音楽が人との繋がりを調和して、壊れかけた絆を取り戻していく。
そんなテーマならもっとドラマティックにしても良かったのに、そのテーマさえぼんやりとしてしまっていた気もする。
音に敏感な少女の苦悩。
母親の歌声を聞くことができなくて
孤独を静かに受け入れるしかできないうみを演じた伊藤蒼ちゃんの存在感だけは際立っていた。
そして、慶良間のゆっくりとした時間の流れと、柔らかい風を感じる映像を堪能できたこだけはよかった。
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