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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~のtottsunのレビュー・感想・評価

3.9
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「サウンド・オブ・メタル」
ドラマーのルーベン・ストーンは恋人のルーと一緒にバンドを組んで活動していた。そんなある日、ルーベンは耳が聞こえにくくなっていることに気がついた。念のため専門医を受診したところ、ルーベンはいつ聴力を失ってもおかしくない状態にあることが判明した。ルーベンはすぐに治療を開始したが、病状は急速に悪化していった。絶望のあまり自暴自棄になるルーベンだったが、そんな彼を見かねた知人が聴覚障害者の自助グループを紹介してくれた。彼、彼女らとの交流を通して、ルーベンは徐々に生きる希望を見出していくのだった。
先程アカデミー賞の音響賞がちょうど発表されていて今作が受賞してましたが納得。
作品賞と主演男優賞もノミネートしてますが…果たして。
緊急事態宣言による自宅待機生活が2日目となりました。
アカデミー賞ノミネートしてる作品がAmazonプライムでしか観れない…
いいやー!1ヶ月トライアルしてみよう!との勢いで鑑賞してみました。
まずすごいのは耳が聞こえなくなっていく主人公ルーベンの擬似体験をできるという点です。
違和感や籠る感じのはっきりしない音…機械を取り付けた時の違和感が強い音。
人間の耳って普段意識しないけど優秀なんだな。楽器の音と歌声もバランスよく聞こえるし、人混みの中でも自分の聞きたい音をうまく拾える。
割と音には敏感で大きな音が苦手な私は最後の30分が本当に辛かった。
だから余計に最後のあるシーンがとても印象的で心に平安がもたらされた。
最初は現実をなかなか受け入れられずに自暴自棄になったり、自助グループに参加するも手話もわからないため上手く溶け込めない葛藤がありつつもひとつずつ向き合って頭を整理していった彼の顔つきや表情がとても印象的だった。
耳が聞こえないということは可哀想なことでもハンデでもない。というセリフも頭の中に響いた。
私はじっとしてることが苦手だから今回の自宅待機もウズウズして既に挫折感満載だけど…この映画で教わったことを実践してみようと思う。
私的には☆☆☆.9かな。
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