健一

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~の健一のレビュー・感想・評価

3.0
『聞こえない ということ。』

第93回アカデミー賞
音響賞、編集賞 受賞。
主演男優賞(リズ・アーメッド)
助演男優賞(ポール・レイシー)
作品賞、脚本賞 ノミネート。

配信のみになっていた この話題の作品。
今回 爆音上映 として劇場公開してくれました。
ありがとうございます😊。

突然 難聴となったドラマーのルーベンは 共にバンドを組む恋人と難聴者コミュニティを訪れる。
難聴者の人々と生活を共にしながらも 現実を受け入れる難しさに直面する。
ルーベンは元の生活を取り戻す為 ある決断をする。
絶望、挫折、再生を主人公と共に疑似体験できる意欲作。

演技部門にノミネートされた ふたりの演技は素晴らしかったが、正直 作品賞にノミネートされるほどの作品ではなかった。
タイトな撮影日数だったのか?、製作費の問題か? とても雑な作りに感じてしまった。
難聴者を疑似体験させるような あの表現力は斬新で良かった。
『突然聴こえなくなる恐怖』『このまま 一生を過ごす絶望感』は痛いほど伝わってきた。
だが、何故か 心に響く というか 突き刺さる ようなものがなかった。
『疑似体験』もここまで続くと飽きてしまう。というか またか! と後半には感じるようになってしまった。
恋人、コミュニティの人々、恋人の父、彼をみる医師など、難聴者となってしまった彼を支えようとルーベンの周りには様々な人達が 常に寄り添っているのだが、もっと一人になって この苦悩と共に彷徨って欲しかったかな。
孤独感 を強調して欲しかった。
本作の原案が 私の大好きなデレク・シアンフランスらしいのだが、是非とも本作はデレクに監督して欲しかった。

とは言え 本作のようなアカデミー賞を受賞またはノミネートされるような配信作品が劇場公開されるのは 誠に嬉しい限り😃。
今後も是非 ご検討くださいませ。


2021年 10月8日 10:00〜
ヒューマントラストシネマ渋谷 screen 1
📢 optimal design sound system (+α) odessa。
💺200席
客入り 20〜25人。

この日の前日に都内を襲った大地震。
自宅から映画館まで30分くらいの距離だが、嫌な予感がするので 上映開始の1時間半前に家を出る。
予感的中🎯
駅のホームは物凄い人だかりで大パニック。
電車が中々来ない。たまに来てもギュウギュウ詰めで乗れない。
結局 1時間20分もかかってしまった。
もうヘトヘト。

鑑賞後出社。
健一

健一