このレビューはネタバレを含みます
バンドマンが難聴になり絶望的な状況になりながらも初めは自暴自棄になっていたルーベンがプログラムを受ける中で手話を覚えるだけでなく子供たちに気遣いや仲良くなったりと人としての成長もあった。それでも夢を諦めたくない気持ちで手術を受けるために全てを売りに出していたそれほどまでに治したい気持ちが強くあったことが出ていたところでもあった。ルーベンがタバコを吸うときは施設の中ではルーを思ってるときだと思っていたが外に出てからは不安を感じた時や現実逃避したいときに吸ってるようだったので施設の中での暮らしではルーのこと以外では不安をあまり感じなかった様子。ジョーの教えの通りに生活をして手術をした時もジョーに報告をしたりとジョーを信頼していた。そんなジョーに言うことだからすんなりと施設を出て行くことにしたと思う。だからこその最後の静寂を感じ心の平穏を得ようとしていた行動だと思う。生きてる時に聞こえる様々な音を聞いてるときは気にしなくてもその音が少しズレてるだけで不安を感じるしそれを体験することができる、だからこそルーベンも見ている人も最後の静寂に心を落ち着かせることができるのだと感じた。音が聞こえない世界というのは残酷なのか心の平穏を得られる場所なのかそれは受け取り次第だとジョーが教えてくれて最後のルーベンが感じさせてくれた。自分は残酷に見えるようだが静寂の世界の素晴らしさを感じた方だった。