海老川

あゝ、荒野 前篇の海老川のレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.5
丸の内ピカデリー、爆音映画祭で前後編合わせて10時からぶっ続けで16時まで鑑賞。ド肝を抜かれる。2017年公開作品トップ3確定。最初は前編しかチケット取ってなかったんだけど、観終わった瞬間スマホが予約ページを開いていた。

わし、あしたのジョー大好きですねんや。そのツボに刺さりまくりましたんや。

丹下段平が片目ユースケとでんでんに分身してましたね。両者ほんとに名サブというか最高の役回り。

その名演2人を喰って喰って貪り喰らう菅田将暉とヤンイクチュン。矢吹ジョーとマンモス西。
ジョーはもうまんまだけど、西と呼ぶには過去が哀しすぎるバリカン。

原作はだいぶ昔のだけど、間違いなく現代のあしたのジョーだこれは。
サンドバッグに浮かんで消える憎いアンチクショウの顔めがけ!!己の存在理由を見つけるために!!叩くんですよ!!もうドーパミンが止まらん!!

最初アニキって呼び出した時点でもう涙腺にくる。この2人の葛藤シーンになるともうウッルウルしちゃう。入り込ませられる。Rockされてる。2人とも感情を爆発させるのが妙技妙技。

試合も良かったと思う。
迫力と熱気と痛々しさが感情を襲う。
バリカンは静で清のスタイルで、菅田将暉は動で濁のスタイル。生き様。

自然に自分の手に力が入る。魅入られる。圧倒される傑作でございます。ブラフマンも最高。
さあ後編だ!
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