ヴェルヴェっちょ

BLAME!(ブラム)のヴェルヴェっちょのレビュー・感想・評価

BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)
3.5
何の予備知識もないまま鑑賞。
いわゆるディストピア映画と捉えれば、そんなに分かりにくいわけでもなかったです。

遠い未来。テクノロジーの暴走により、無秩序に増殖するようになった巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除される存在へと成り下がっていた。
階層都市の片隅でかろうじて生き延びている電基漁師の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により絶滅寸前に陥っていた。
そんな電基漁師村の少女・づるは、食糧を求め旅に出るが、すぐさま「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、絶体絶命の危機となった時、現れたのはこの世界を正常化する鍵と言われている「ネット端末遺伝子」を探す旅人・霧亥(キリイ)だった。…。

原作未読なものの、端的に面白い。
独特の世界観ですが、人間とテクノロジーの立場が逆転して絶望的な状況下にあるという設定がまずそそる。
用語もいたずらに難しいわけではなかったです。
圧倒的に美麗な映像によって何が描かれているのかと考えたら、やはり無限の階層都市。その世界観から醸される無機質さがこの作品の主役といってもいいかもしれない。

原作を読んでないため的外れなことばかり言ってるかもしれませんが、あくまで映画のみのレビューですのであしからず。