しがい

屍憶 SHIOKUのしがいのレビュー・感想・評価

屍憶 SHIOKU(2015年製作の映画)
4.0
一部怖くて叫びました(笑)

“冥婚”という実在する風習に着想を得たホラー作品。
台湾での冥婚は、「女性が未婚のまま亡くなると遺族たちが赤い封筒を道端に起き、それを拾った男性が強制的に死者と結婚させられる」というもの。これを聞くだけで唆られますよね。

で、ストーリーは封筒を拾ってしまったTVプロデューサーと、霊が視えてしまう女子高生の2人を軸に進んでいくため、最初はどう繋がるのかが謎ですがちゃんと合点がいく構成になっております。

霊の忍び寄る描写がまさに邦画ホラー的で、女子高生が自宅の鍵を懸命に開ける背後、死角の中に霊が近づいてくるところなんかはかなりドキドキしました。
ベッドの下を連写もヒエ〜(叫んだ箇所)。心霊ものにありがちですが恐ろしい状況下で積極的な行動に出れる人間の神経を疑いますね。

霊のヴィジュアルも力が入っていて、あまりはっきり映されると萎える〜って意見もあると思いますが、赤い花嫁衣装の霊は禍々しくも艶やかで印象的。
最終的に葬られて解決みたくなりますが、もう少し粘ってくれてもよかった気がします。
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