彦次郎

ちょっと今から仕事やめてくるの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.5
ブラック企業で働く青年がホームで意識を失い幼馴染と名乗る男に救われた事で人生が変わっていくヒューマンドラマ。
ヤマモトと名乗る青年(福士蒼汰)が幼馴染でなかったり該当する人物は既に故人だったりとミステリーにもホラーにもファンタジーにも持っていける話ですがテーマがぶれなかった事でブラック企業で働く方々への清涼剤のような味わいがあります。
仕事ができて味方側とも見える女上司への筋の通し方を見ていると仕事ができないのでは無く適性の問題と推察されます。それだけにラストは心地良かったです。
今作品で特筆すべきは全編にわたって不穏と暴力の匂いを撒き散らすブラック上司吉田鋼太郎。他作品で『ブラック企業に勤めているけど俺限界かもしれない』のクソ上司を演じた品川祐に匹敵するキャラだったと思います。現実にいたらたまらんけど。
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