クリムゾンキング

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

真夏の暑さに嫌気がさしたのび太たちは腹一杯かき氷を食べたい!という欲求に従い氷山へGO!そこ謎のリングを発見。
なんと10万年前に氷の中に閉じ込められたものだった!
失われた都市、アトランティスの遺物ではないか!?と夢を膨らませた一行は南極へ行き、10万前に閉ざされた謎の建造物を発見し、当時の南極へ行ってみることに!そこでアルビノのペンギン、は出てこないし「テケリ・リ!テケリ・リ!」と鳴くスライムのお化けもエベレストよりも高い山脈も発見しないけど天まで登る塔を発見したり擬態するペンギンロボットに襲われたりタコともイカともつかない謎の化け物に襲われたり謎の少女に出会うのであった。

ラヴクラフト「狂気の山脈にて」じゃね?って思ったら本当にオマージュされてるそうで!

もちろんあちらのようなSAN値直葬される内容ではない。

南極で謎の古代文明を発見!とか遺跡探検!という時点で面白い。
というか冒頭の氷の遊園地を作るところ、犬ぞり(南極っていったら犬ぞりだよね!)で競い合うシーンやブリザードに襲われるシーンなどなんてことない場面でも躍動感があって観てるだけで面白い。

自分の星を救うか、人の星を救うか、という決断や「見た目が違っても本物だ」という物事の真理をついたというか大人でも普通に難しい命題をサラッと見せるところもいいし、氷山の出来方だったり地球の歴史も難しくならず自然に話に入れ込むのもスマート。

大人目線でどうかとか言っちゃうと「いや無駄な行動多くない?」とか思っちゃうけどそもそもそういう類の作品ではないし、普通に観ていて面白いし何よりヒロインの声がくぎみーなのでそれだけで観て良かったと言えるのである。