謎の感染者の発生によって地獄絵図と化した新幹線で生き残りを賭けたノンストップサバイバルアクション作品。
ソウル発釜山行きの高速鉄道KTXで突如起こった謎の感染爆発。疾走する密室と化した列車内で凶暴化する感染者達…。そんな列車に乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘。出産間近の妻と夫、そして高校生の恋人同士…。
果たして彼等は安全な終着駅に辿り着く事が出来るのか？
目的地まではあと2時間、時速300km、絶体絶命のサバイバル。愛する者を守る為、決死の闘いが今始まる！
『何があっても、守り抜け！』
恐怖は絶望を生み、絶望は更に恐怖を生む。
新幹線や駅が舞台で日本国内では所持さえ法律違反となる銃が登場しないだけに、とても親近感の湧くゾンビ作品でしたね。生活感溢れる武器で、ウイルスに感染したゾンビに立ち向かう一般人達の人間味が随所に渡って描かれています。生命の危機に極限まで追い詰められてこそ個の真の姿が浮かび上がっていて、ゾンビの悪臭漂う屍肉の様に腐っている冷えきった人間の内面性が上手く物語を彩ってました。劇場の後席では、鼻水をすする音が聞こえてきましたが意外と泣いてる方が多かったですね。ドラマ性も強くてグッとくるポイントもありましたが、涙は流れなかったです。視覚的な汚なさと刺激のある穢さがもっとあれば良いなと感じた上品なゾンビ作品でした。
