これは、近年のゾンビ映画では最高の部類に入るのではないでしょうか?や、ゾンビ映画に括られるものでもないかも知れません。親と子の愛と成長と絆を描き、極限に陥った時の人間の脆さや危うさを炙りだした、ヒューマンドラマの要素が強い。何せ、映画館ですすり泣きが聞こえるゾンビ映画は後にも先にも今作品だけだろう。
2時間弱を全く飽きさせずノンストップで描いた脚本も監督の力量は賞賛に値する...
しかし、穿った目線で一言。
疑心暗鬼に陥り、他人を蹴落として我が身を守ろうとする「普通の人たち」が罪人のようにゾンビの餌食になるシーン。一瞬、爽快に感じたが、偽善だよなぁーって思い直した。だって、密室でゾンビに食い殺されるかもって時に、赤の他人助けれる訳ないじゃんって。
ま。それを言ったらエンタメ映画なんて、キリがないのでね。
グロゴア度は抑えめです。ぜひオススメの作品ですので未見の方はぜひ!