サミー

エルネストのサミーのレビュー・感想・評価

エルネスト(2017年製作の映画)
2.8
冒頭の約10分程度でしょうか。チェ・ゲバラの視点ともいうべきシーンが流れます。
これは主人公とはほぼほぼ関係ないのですが、この映画の根幹ともいうべきシーンではないかと私は感じました。

映画としては、
華やかさは確かにないのですが骨太の映画です。
理想を掲げてそのために行動をし、残念ながら夢半ばにして倒れだとしても偉大さは変わらない。確かにそこに存在したのであると。
そのような人物がなぜその道を選んだのかという経緯を重なった青春と合わせて描いている映画です。


あくまで私的に述べますと、映画としてしっかりとしていて面白いと思います。
それを前提として・・・
革命や国を良くしたい。国民を幸福に。
主人公はこういったものを人生の第一優先として、目標を達成する事が出来たのかどうかはわかりませんがそのように最後まで行動なさったのでドラマや物語の結末もそれに準じたものとなり、それはそれでよろしいのだと感じました。夢や理想といったものでしょうか。
実話を映画化していますので、それなりの脚色はなされているでしょうが、物語の結びは1つなわけです。そこに嘘があったらとんでもないことになってしまいますので。
この点について、私の人生の第一優先が主人公とは明らかに違うので同調もなく賛同もなくまた批判もなくということです。映画がしっかりと出来上がっていればそれで良しな訳です。
そのような訳で、私は心が震えたり怒りがわいたりという事はございませんでした。これは当然ですね。私事ですので、ここは考慮してくださいませ。

一つだけ!
大学を卒業し医師にはちゃんとなっておけ!!
この物語の核となるポイントだからです!
医師であるか否かと人間としての価値とは関係ありませんが、貢献度という意味での何が出来るかに関しては差が大きく現れます。
自分の為というだけではなく大切な人や事柄の為を思うならば責任を持ち研鑽を重ねましょう。


*繰り返しですが、
残念ながら決して華がある作品ではありませんので、アトラクションやアドベンチャーを期待して見に行くものではございません。
サミー

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