kei

アイム・ノット・シリアルキラーのkeiのレビュー・感想・評価

3.5
ソシオパス(社会病質者)はサイコパス(精神病質者)とは違い後天性のものらしい。
今作は田舎町で起こる連続殺人事件の犯人を探りながら自分を理解していくストーリーは、ある意味SF映画の金字塔『ブレードランナー 』にも似ている。

ホラー×青春の愛称は良く、公開中の『IT』は少年期の前編として完璧にS・キングの世界観を再現していたが、今作もなかなか青春の色味の強い映画だった。
16mmフィルムの荒い映像と田舎の素朴な風景が、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる。
定番のハロウィンパーティーシーンもあり、女の子との恋愛に進展するのか?と思いきや、そちらの路線では進まない。
食卓風景を覗いたり、冗談を言ったりするのに、好きなのかと思ったら大音量の音楽で声を遮ったりする。『耳をすませば』の聖司かよ。

「反社会的人間だったら何を失いたくない?」「愛だ」

サイコパスとソシオパスは要因は違うが、感情が一部欠けているという共通点がある。
今作ではその感情の中でも「愛」に焦点を当てた映画だった。