冷戦下、黒人差別、女性蔑視が色濃く残る時代に活躍した天才黒人女性たちのサクセスストーリーです。
3人の黒人女性を軸に描かれます。プライベートはみんな比較的順調だけど、仕事ととなるとそうもいかない。そんな中でも能力の高さを認められてそれぞれ活躍できるのはやはりNASAだったから、というのは結構大きい要素だったのかなと。
トイレは白人と黒人で分けられ、白人しか入れない学校があったりと、差別描写はマイルドながらも、現実はこの映画では語られなかった過酷な環境だったんだろうな…と思わせられる。
差別を描く、となるとどうしても悲壮感があって、白人はみんなレイシスト、黒人はひたすら被害者として描かれがちですが、この作品はそんな悲壮感もなく、女性たちも白人に全力で立ち向かっていく強さがあって、爽快感がありました。軽快な音楽も相まって全体的に落ち込むどころか気持ちが浮上するような感じの映画でした。良い意味で実力主義の世界で、実力さえあればそこに人種は関係ないんだなぁ…。
