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ユニコーン・ストアのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ユニコーン・ストア(2017年製作の映画)
4.3
子供の頃、キット(ブリー・ラーソン)はユニコーンの飼い主になることを夢見ていた。大人になったキットは芸術の世界で生きていこうとしたが、どうにも芽が出なかった。挫折したキットはやむなく実家に帰ることにした。ほどなくして、キットの下に謎の商人(サミュエル・L・ジャクソン)からの案内状が届いた。キットがその店へ向かうと、商人は「貴方が一人前の大人であると証明できれば、ユニコーンを売ってあげましょう」と申し出てきた。「子供の頃の夢が叶う」と歓喜したキットだったが、自分が「一人前の大人」ではないことは一応自覚していた。それどころか、どうすれば「一人前の大人」になれるのかも分からなかった。果たしてキットは、一人前の大人になりユニコーンを飼うことが出来るか?
「ルーム」「キャプテン・マーベル」のブリー・ラーソンが監督主演した作品。
芸術の世界に挫折したキットが、長年の夢だったユニコーンを飼うために、経済的な安定のために人材派遣会社の紹介で広告会社で働いたり、日曜大工の店の店員ヴァージルとユニコーンの家を建てていく中で現実の男性とコミュニケーションし心通わせ、関係がギクシャクしていた両親に長年ペットを飼いたかったことなと本音をぶつけ合い一人前の大人を目指す中で、「一人前の大人とは、間違いを認めやり直すことが出来ること、間違いを恐れず夢を実現しようとするイマジネーションと実行力があること、大事な人に愛を真っ直ぐぶつけられること」に気づいて成長していくストーリーを、ファンタジー風味のユーモラスに描いていて、大人になってもイマジネーションを忘れないことが大事と思えるファンタジーコメディ映画。
失敗にへこたれても、また立ち上がるキットを演じるブリー・ラーソンの魅力が、印象的。
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