ちろる

ユニコーン・ストアのちろるのレビュー・感想・評価

ユニコーン・ストア(2017年製作の映画)
3.6
おとぎ話の世界を心のどこかで信じてる大人に向けたヒューマンドラマ。
でも閉じこもるのではなく、こんな風にそれをバネにして成長していくという考えは意外と今までなかった。

周りしか見えなくて、見方を変えたり見る場所を変えれば知らなかった相手の気持ちがわかってくる。
言葉で書けば納得するけど、忙しい時、気持ちが落ち着かない時はつい自分中心になってしまいがちで誰も分かってくれないと、被害妄想にさえ陥る。
そんな主人公キットにはいくつか共感することもあって、その痛々しさも含めて分かる事が多い作品だった。
夢を諦めて、なんとなく親を喜ばせるためにまともな職についてみて、流されるように生きてる彼女に突然訪れた招待状。
そして夢みてた伝説の動物ユニコーン🦄を飼うことができるかもしれないという可能性を、受けて動き出すという、何とも奇妙でつかみ所のないお話。
途中。本気でこの話どこに向かってんのか?ってわからなくなってきたんだけど、
夢見る少女の世界を、ある一定の年齢で遮断しなきゃいけない。
可愛らしい夢ではなく、セクシーだったりスマートな大人を目指さなきゃっていう社会の法則に少しでも抵抗を感じている人ならなんとなくこの作品のことが理解できるはず。
夢と現実の狭間のような映像世界が素敵で、もう少し観ていたかった気もする。
ブリー ラーソンも可愛かったけど、摩訶不思議なサミュエル L ジャクソンも可愛かったww
「人間が1番成長できるのは1番大切な事を失敗した時」ってなんかぐさっときた。
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