きゅうりのきゅーたろう

BLEACHのきゅうりのきゅーたろうのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
2.6
霊が見えること以外は平凡な高校生・黒崎一護はある日突然、死神と名乗る少女・朽木ルキアと出会う。人の魂を喰らう虚に妹を襲われた一護はルキアから託された死神の力を使って戦うことを決意。一時的な力の貸与のはずが全てを渡してしまい一護はいやがおうにも死神代行として戦いに身を投じることに…というお話。


BLEACH全然読んだことないワイ「へーブリーチってこんな話なんやー」

ここで条件反射的に漫画の実写化はクソ!って言っても芸が無いので改めて漫画の実写化について考えてみたいと思う。
僕は実写化とは原作に対する映画監督の提案・批評であるべきだと思っている。
つまり、「自分ならこうした」って作家性を出してほしいということだ。
なぜなら原作通りにやったところで原作が100なんやから超えられる訳がないからだ。
しかし、こと世論的には原作改変を忌み嫌う方向に進んでいる。(セクシー田中さんの一件も拍車をかけた)

原作通りにやるなら実写化の意味とは?と僕は思ってしまうのである。
せっかくなら換骨奪胎した新たなものを見たい。例えば園子温のリアル鬼ごっこのように。

本作はかなりの部分を『原作を読んでることを前提に』話が進んでたと思う。
そのせいか多少の矛盾はあるものの尺は短めになっている。
結末も恐らくオリジナルだろう。
『ひとつの世界線』として処理できる終わり方に思えた。
ただやっぱ有名作品がゆえに大きく壊すことは無理だったのであろう、中途半端さを感じてしまった。

そして杉咲花の最後泣くシーンは良いね。