きゅうりのきゅーたろう

宝島のきゅうりのきゅーたろうのレビュー・感想・評価

宝島(2018年製作の映画)
4.3
夏、フランスのレジャーアイランド。自然と密着したその施設では忍び込もうとする少年たち、ナンパする青年、昔を懐かしむ老人に施設を管理し頭を抱える者に警備員と老いも若きも人種も関係なく様々な人で溢れ返る。そんなひと夏のあらゆる場面を切り取ったドキュメンタリー。


小学生の時行ってた市民プールの思い出がよみがえる映画ナンバーワン
ドキュメンタリーと銘打たれていましたが、ドキュメンタリーと劇映画のハイブリッドな映画かと思います。

高評価なだけあってむっちゃ良いな〜
ほんまに『何も無い』ことを映画にする技術が素晴らしく、それがかえって普遍の人生こそドラマであることを映し出しています。
男兄弟な自分にとっては最後の兄弟のシーンはなんか分かりみが深くて、あんま覚えてないけどこんな日々もあったのかもしれないと感傷的な気持ちになりました。
きっと急な坂を登ることも2人の頭の中では生死を懸けた断崖絶壁なんだろうなと。

管理側の視点もあったのも良かった。
僕が小学生の頃行ってた市民プールもおっさんが汚れたり頭抱えたりしながら運営してた裏があるからこそってこと
これって大人にならないと分からないことかなって思うので、懐古的でもあり大人だからこそ分かることもあってこの映画はあらゆるものの縮図となった名作だと思います。

ここでの思い出こそ生きていくのに大切やからこのタイトルいいよね
白鳥のおっさんが怪しかったのは草