MOON

BLEACHのMOONのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
3.7
原作未読。昨年から髑髏城の七人にどっぷりハマっていたので福士蒼汰と早乙女太一が出るなら観るしかないじゃん?的な思考の元、観てきました。

初見は運良く試写会。その時は情報量の多さと駆け足っぷりに脳がついていけず結果ちょっと薄っぺらくも感じたのですが、原作の死神代行篇の部分を読んでから もう1回観ました(ムビチケ買ってたもんでw)

そしたら めちゃくちゃ良く出来てるな!!と思えました。もちろん多少の改変はあるんだけど、エピソードを繋げるにあたって これ以上ない描き方だし、これはこれで完結していながら続編も作れそうという絶妙のラインで攻めてきていて面白かった。原作を知らなくてもCGやアクションが最高なので楽しめるとは思うんですが、原作を知っていれば この話のまとめ方の巧さには唸るんじゃないかなと。だから賞賛している原作ファンが多数いるのも頷けました。

原作ファンで酷評してる人もいるけれどBLEACHという作品をどこで捉えてるか?で変わってくるんじゃないかなと思います。死神代行篇より後のストーリーやキャライメージで捉えてる人には違和感があるのかもしれないなと。

でも映画で描かれてるのはあくまでも死神代行篇。私はそれ以降のストーリーをまだ読んでいないのでイメージは死神代行篇のみに限定されるのですが、そこだけで見るとキャラもまんまだし(原作でも恋次の登場時はただのチンピラだし絶対殺すマンですw)ストーリーも本当に良く出来てるなぁと思いました。2次元の作品を実写でやるとなるとこうなるよね?ってところに ちゃんと収まっている気はしました。音楽もカッコ良かった!

原作改変が絶対に許せない人やビジュアルが寸分違わず再現されてないと認めないって人以外は楽しめるんじゃないかなぁと思います。ひとつの映画としてちゃんと成り立ってる。普段から実写(あえて3次元とも言っておく)を観る習慣があるかどうか。実写でここまで漫画的なアクションを再現できる事に感動できるか否かによって評価のバラつきはありそう。私は素直に凄い!と感動してしまいました。

そんな中でも やっぱりちょっと勿体なかったのはルキアかな…。杉咲花ちゃん自体は演技も上手いし好きなんだけど やっぱり髪は切ろうよ…と思いました。コスプレと言われようともマンガの実写化はビジュアルを寄せることが第一条件だったんじゃないかなぁと。原作ファンでもない私でもそれは思ったので、あのビジュアルを観て原作ファンがアレルギーを起こしてしまったことは責められないし、観て貰ってなんぼの作品だっただけに本当に勿体なかった。

あと早乙女太一くんのアクションはワイヤーなし&もっと引きの映像&長回しで観たかったなぁってのも惜しかったひとつ。生身のアクションがバケモノレベルwの人なので映像を編集加工するのは勿体ない。でも個人的にはとても面白かったです。続編が観たいです。
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