遠い夜明けのkaedelchehのレビュー・感想・評価

アパルトヘイトに立ち向かった黒人活動家スティーヴ・ビコと彼への取材を通じて友情を育んだ記者ドナルド・ウッズの原作を基につくられた社会派ヒューマンドラマ。

前半は生々しい白人至上主義の元でビコと彼を取り巻く人々の苦悩と団結をとても力強く描いており、ビコの話す言葉ひとつひとつが心に刺さった。

後半はウッズ一家の逃走劇なのだが、ハラハラドキドキはしたが作品全体のメッセージ感としてはその部分で薄れてしまった印象を受けた。

作品自体のテーマは重たく、考えさせられるものでとても良かった。