不器用で孤独な女性が、新しい出会いをきっかけに世界を広げて物語を紡ぎ出す…。
観る人を勇気づけてくれる作品。もっと早く出会いたかった！
まず映像が美しい！庭の植物の色彩が綺麗で、お庭が完成した夜のシーンは、光の演出も素晴らしかった！
この作品に出てくる人たちは、大切な誰かとの別れを経験していたり、孤独な気持ちを持っているんだけど、ひょんな出来事からお互いの人生に関わることになっていく。
悪人が1人もいなくて、みんな優しくて暖かい。現実世界ではこんな風にはなれないだろうけど、私もこんな人たちに囲まれて生きたいな〜と思わせられる丁度いい非現実感が好きでした。
秩序にこだわる主人公ベラが、お庭造りを通して「カオスの中の美」を知るっていうのが大きなテーマかな。
イギリスに住んでいたときにいろんなイングリッシュガーデンを見たけど、イギリスのお家のお庭ってあんまりきっちりしてない。いろんな花が咲き乱れていたり、整えられすぎていない美しさが魅力的だったから、この作品が伝えたいものがしっかり伝わった気がする！
登場人物もみんな魅力的。アルフィーとヴァーノンのやりとりが面白かったし、ベラに対しての接し方に愛情を感じました。特にビリーを問い詰めるシーン（笑）
ルナの物語はきっとベラ自身を投影していて、作品同様にハッピーエンドで良かった。あの絵本ほしいな。
ベラ役のジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、「ダウントン・アビー」でも好きだったけど今回も透明感あって可愛かった！
アンドリュー・スコットが出る作品はハズレがないな。
涙腺弱くなってるから、アルフィーの手紙に泣きました。
優しく包み込んで背中を押してくれる、素敵な作品です！
