一人の男が
トンネルに生き埋めになります。
自然崩落なので
捕まえるべき真犯人もいませんし
相手も場所もないので
アクションシーンもないです。
なのに
ずっと目が離せなかったのは
ハ・ジョンウの一人演技の巧みさ、
とにかくそれに限るなあ…
特に韓国映画の場合、
邦画と違って
「松坂桃李主演なら死なないね」
みたいな
安易な予想が立てられないので
どんな悲劇が起きてもおかしくない、と
身構えてしまう緊迫感もありますし（笑）
命について考える作品でもありました。
山で遭難したときに救助要請をして
レスキュー隊やらヘリやらが出動すると
あとから救助代？を支払うことになると
初めて耳にした若い頃、
「誰も遭難したくてしてない！
なのにお金を請求するなんて！」
なんて憤ったりもしましたけど。
救助対象がたった一人で
そのたった一人が自分の家族で
そして
連日のようにニュースで
「今日もこれだけの規模で救助活動」なんて
目にするようになってしまったら
それにかかる費用や人員のリスクを考えて
どうしたって
天秤にかけなきゃいけない気になるというか。
そんな自分にも嫌気が差すでしょうし
かといって申し訳なさも消せず。
申し訳ない、じゃなくて
ありがたい、が先に立てば
少し生きやすいんでしょうけどねえ。
ナム・ジヒョン
出演するとは知らずに観ていましたが
声だけで気付けて
それがちょっと嬉しかったです（笑）
