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トンネル 闇に鎖(とざ)された男のレクのレビュー・感想・評価

4.0
トンネルの崩落で車ごと生き埋めになった男とその家族、救助隊の苦悩を両側面から描く。
手元にあるものは残りのバッテリーが78%の携帯電話、水のペットボトル2本と娘への誕生日ケーキ。

閉鎖的空間に、いつ押し潰されでもおかしくない恐怖。
緊急時ほど冷静な行動を…果たして人は極限状態に追い込まれた時、その人間性を保っていられるのか?

単なるパニック映画じゃない。
被害者とその家族の扱い方、救助隊の努力、政治やメディアのゴミさ、手抜き工事、心無い言葉…様々な要素や思いが込められた作品です。
「救いたい」という思いと「助かりたい」という願いがエンタメとして昇華しつつ鮮烈なメッセージを残す。
後半の政府の薄っぺらいコメント「人の命の大切さ」との対比がよりメッセージを深めている。
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