悪役マニア必見。
架空の都市 “アンナム市” 。
妻の治療費の為に犯罪に手を染める悪徳市長の手下となった汚職刑事が、市長逮捕を目論む検事に目をつけられ、板挟み状態でもがき苦しむ話。
中盤のカーチェイスシーンのカメラワークに関心した。
2台の車が並走した状態でカメラがワンカットで車中から車外へ、そのまま別の車の中に入って行き、また外へ出て元の車に戻る。
何気にすげー技術だ。『宇宙戦争』の車で逃げるシーンでも似たようなカメラワークやってたわ。
悪人ばかりが登場する本作ですが、その中でも頭一つ抜きん出ているのが悪徳市長ですよ。
現実に居たら最悪だけど、映画のキャラクターとしては最高。
下半身丸出しで口論するわ、カッターで自分の頭を切り付け悲劇のヒーローを演じるわ、自ら腕を差し出して「切り落とせ!」と凄んだのは、本気で切り落とすつもりだったのか、相手を丸め込む自信があっての行動なのか分からないこのサイコパスっぷりね。
こういうバイオレンスな映画は、韓国はホントに得意としているなぁ~。
共感できるキャラは誰一人いないんだけど、とにかくパワーがあって見応えがあるんだよね。
でもホントはもっと高いスコア付けるつもりだったんだけど、最後のシーンはやりすぎ?、長すぎ?。映画を終わらせる為のゴリ押し展開にも思えたぞ。