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否定と肯定のaskQのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.8
この作品を観て真っ先に浮かんだのがトランプ大統領。アーヴィングの言動と重なり寒気がした。自分の正義や価値観を主張するため、こうも都合良く事実を捻じ曲げられるものなのか。言論の自由と言うけれど、誰かを誹謗中傷することは自由でなくただの悪質な攻撃以外の何者でもない。

アーヴィングに立ち向かうために膨大な資料や客観的な数値データを集めまくる弁護士たち、かっこよかった。

主人公のリップシュタットもまた「イギリス人だから」と弁護士たちにレッテルを貼ったり、裁判開廷の際も「アメリカではお辞儀しない」と頑なだったけど、裁判が進む中で次第に心を開いていく様子が印象的だった。自分の中の偏見に気付くこともできたんだな。
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