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ジムノペディに乱れるのkiritoのレビュー・感想・評価

ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)
3.3
【piano】

エリック・サティの「ジムノペディ」から始まるエロス。

日活ロマンポルノ リブートプロジェクト5作のうちの一作。
監督は「GO」他の行定勲。

かつて人気を博した映画監督がスランプに陥り、低予算映画をとるも、出演者になめられ葛藤しながらも生きてく話。


端的にいうと、板尾がたばこ吸って、セックスして、たばこ吸って、セックスするという1週間を観る映画。
ロマンポルノなので濡れ場シーンが多いのだが、板尾のせいなのかあまり興奮はしない。
というか女性を抱いている板尾っちの眼が完全に死んでいて、哀しさにあふれていた。

なぜ主人公は女の肌をもとめるのか・・・
終盤徐々に明らかとなっていくが、男とはかくも愛する女性のために抜け殻になってしまうのかという切なさ残らない映画だった。

最後、板尾のダッシュシーンのエンドもやるせなさが漂う。

廃墟のシーンすき。


2019.10.7
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