ジムノペディに乱れるの作品情報・感想・評価・動画配信

「ジムノペディに乱れる」に投稿された感想・評価

ノ

ノの感想・評価

2.6
隣人の女性が胸をさらけ出したのが幻聴の直後だったので、これも幻視の類に違いないと思ったんだけど、窓の手前まで歩み寄ってきてしっかりと板尾と同一フレームにおさまったことには少し驚いた。なかなか大胆なことするなあと。

まあ、挑発的なのって開幕のそこくらいかも。

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト第一作ということもあり、新規の客をいきなり逃さないように抑えて作られた印象がある。

というのも、制約(10分に1回の濡れ場)さえ守れば後は自由に、という映画のはずなのに、何か好きなことをやってやろうという意識が見えてこなかったんだよね。それが悪いとは思わないけど、やっぱり「後は自由に」の部分が観たかった。これは「濡れ場の映画」でしかないよ。
ロマンポルノのルールとして、何分間に一回濡れ場を挟む義務があったと記憶している。しかし濡れ場ありきでストーリーが弱くては評価に苦しむ。世界観は好きな世界観。
にっかつロマンポルノを気鋭監督が競作し現代に甦らせたリブート企画の1本。初のロマンポルノに挑む行定勲監督が、サティの『ジムノペディ』に切ない秘密を忍ばせた官能ラブストーリー。いろんな花に水はやれても、男の心に咲く花はひとつだけ。スランプの映画監督・古谷の映画を撮れない一週間。隣の女は西野翔。代表作は『六月の消えた日』。古い付き合いの女、映画学校の教え子、降板した女優、美術スタッフの元妻、妻の担当ナース。豚の貯金箱。トークショーで語る"愛の実体"。夜露に濡れた夜明け前の朝顔。「どうして、どうしてそんなに悲しそうな顔してるの」。♪ジムノペディ/エリック・サティのピアノ独奏曲
glee8991

glee8991の感想・評価

3.6
記録。

映画監督だからか女性にモテすぎる板尾創路。
毎日のように女性と関係を持つ。

病気内はどうかと思った。

このレビューはネタバレを含みます

かつては、有名な映画祭に出品するほどの映画を撮りながら、今は映画を撮るチャンスもほとんどない映画監督・古谷慎二。久々に撮れるはずだった映画は、女優が脱ぐ脱がないで揉めて降板、撮影はなくなった。撮るべき映画がなくなった古谷は、ふらふらと彷徨いながら、色んな女とセックスをする。昔から関係のある人妻の娼婦。映画の専門学校の生徒。降板した女優。特に何をするでもなく、女と関わることでトラブルも引き寄せながら、あてのない放浪を続ける。ある日、妻が入院する病院から電話が掛かってくるが…。
というような話です。

「ロマンポルノリブートプロジェクト」という、5人の映画監督による企画の一つです。配給が日活で、昔の日活ポルノを現代的にしたような映画、なんでしょうか?(日活ポルノってのを見たことがないのでわかんないですけど)。

全体的に、よく分からないなあ、という感じでした。何故そこでセックスに至るのか分からない、というのはまあ別にいいんですけど、古谷という男がどんな人物で、周りにいる女性がどんな女性なのかというのが、イマイチよくわからなかったかなぁ、という感じがしました。

個人的には、「火曜日の女の子」(この映画は、月曜から土曜までのある一週間が描かれます)が良かったなぁ。全体の雰囲気や振る舞いがいいなと思いました。

あと、余談ですが、映画の中に一人知っている人が出てました。大学時代の友人が自主制作映画を撮っていて、その手伝いを一回したことがあるんだけど、その時に役者として出ていた人でした。エンドロール見るまでは、もしかしたら、ぐらいにしか思ってなかったですけど、やっぱり本人でした。
1457本目。ダメ男の一週間のセックスを描いてもなぁという感じです。ロマンポルノのリメイクらしいけれど、あの頃は自分の映画を撮りたくて撮れない監督がやむを得ず撮っていた熱がありました。それを今リメイクしても、中途半端なエッチと訳が分からない芸術らしさが残るだけでしょう。板尾創路さんは「奴隷になりなさい」以来、限定的な役には威力があります。
runedoll

runedollの感想・評価

2.5
行定勲監督作品。
リバースエッジが好きだから期待値上げて観てしまった。
最初の隣の奥さん、笑わせて貰いました。コメディーを期待したのに、後のストーリーが普通。
オッサン体型の板尾さんが痛々しい。多分それを狙ってるんだろうけど。
普通のオッサンがモテる。病室でナースとやる、男の人のロマンでしょうか?
eye

eyeの感想・評価

3.6
ジムノペディに乱れる(2016)

かの有名なフランスの作曲家エリック・サティ
ジムノペディ第1番で静かに映画は始まる

ジムノペディは第1-3番までの構成である中で
第1番の独特のゆったりしたリズムが終始漂う

第1番の指示は "ゆっくりと苦しみをもって"

板尾 創路 氏 演じる 映画監督の古谷慎二

古谷のひたすらに苦しんで鬱屈している
月-土曜日までの1週間が描かれていく

古谷監督が作った『6月の消えた日』にて
ベルリンで国際的な名声を得るものの

その後 古谷は長いスランプに
陥った挙句に金銭難を抱えていく

映画は 83分全編 を通じて古谷が日常を漂い
ひたすら色情欲に溺れる様子を映していく

そして ひたすらにお金がない

人生に疲れ果てた男性 いや ただのおじさんが
何故これほど魅力的になってしまうのか、、

枯れ専女性が観たら卒倒するくらいなレベル
じゃないかと考えてしまった。。

芸人 板尾氏がその枯れた男性を演じることで
物語に入り込めるのか妙な感じがしていた

しかし

実際は古谷演じる板尾氏の表情・態度・間・ダメさ加減が劇中で絶妙な気配を醸している

人生のコーナーに追い詰められた男は
焦燥感・絶望感・停滞感と共に表現しつつ

肉体表現として1週間の内の悲しみや苦しみが
描かれ女性達との情事を淡々と繰り返す

劇中 そんな古谷監督が愛の哲学を語る

自身の映画の舞台挨拶の場で質疑応答があり
ある観客女性から質問が投げかけられる

(女性)

>監督の映画はいつも独特な愛の深さを考えさせられる所があって(略)監督の考える愛の実態とはなんですか?

(古谷)

>この世のどこまでが真実でどこからが虚構なのかそれを考え見極めることは困難です。

>虚構いわゆる映画を作る僕は常に真実を求めています。例えばジョウロに半分 水が入っていて後から水を足します。どこまでが最初に入っていた水なのかを考えた所で、その花にとってはただの水なんです。

>僕にとって重要なのは、その花にどんな水を注ぎ、その花がどんな色になったとしても認め、受け入れられるかどうか、それこそが僕の思う真実であり、愛の実態だと思います。

まるでアガペーをなぞったかのような
哲学思想を全開で繰り広げてくる古谷監督

無限の愛に見返りを求めず
全てにおいて無償である精神

そんな思想を展開してくる

古谷が生徒である山口結花の秘部を見て
発する異様な感性のあるセリフ

>夜露に濡れた夜明け前の朝顔

シュールな笑劇をも醸してくれるし

「おいおい さすがにそれはないだろう 苦笑」

という彼の道徳心を疑う数々のシーンもある

対して

濡れ場で必ずエリックサティの曲がかかる
それが欲情の高まりを表すかの如く映される

"ゆっくりと苦しみをもって"

その指示に芸術性を醸す場面と笑劇が
いい具合にブレンドされている

お金が枯渇する理由もラスト間際で明かされるが
良い話のような気もする反面 

女性達の情事に掻き消され モヤモヤを残す

本編のラストはおそらく古谷が本当に撮りたかったシーンあるいは作品に帰結していく

ジムノペディを艶美な雰囲気で弾くその人物は
生徒山口でなく 妻の姿が映し出される

彼の手のファインダーから見える景色が
それを物語るが 突如現実に戻される

虫の知らせの如く 何かがあったことを悟る

決して絶頂に達しない古谷の肉体と精神が
寂しさや虚しさを表現し 彼は妻の元へ走り出す

どこまで行っても拠り所の無さを見せる古谷だが
そんな彼は最終的にちゃんと救われたのだろうか

突如暗転するラストに一抹の不安感が残る
kirito

kiritoの感想・評価

3.3
【piano】

エリック・サティの「ジムノペディ」から始まるエロス。

日活ロマンポルノ リブートプロジェクト5作のうちの一作。
監督は「GO」他の行定勲。

かつて人気を博した映画監督がスランプに陥り、低予算映画をとるも、出演者になめられ葛藤しながらも生きてく話。


端的にいうと、板尾がたばこ吸って、セックスして、たばこ吸って、セックスするという1週間を観る映画。
ロマンポルノなので濡れ場シーンが多いのだが、板尾のせいなのかあまり興奮はしない。
というか女性を抱いている板尾っちの眼が完全に死んでいて、哀しさにあふれていた。

なぜ主人公は女の肌をもとめるのか・・・
終盤徐々に明らかとなっていくが、男とはかくも愛する女性のために抜け殻になってしまうのかという切なさ残らない映画だった。

最後、板尾のダッシュシーンのエンドもやるせなさが漂う。

廃墟のシーンすき。


2019.10.7
ナグ

ナグの感想・評価

2.4
この前観た『彼女は夢で踊る』に出演していた岡村いずみ見たさにレンタル!!

板尾の演技がイキり過ぎてて、何故こんなんに女共が寄ってくるのかという疑問が最後まで付きまとった。

ロマンポルノに内容どうこう言っても仕方ないが、せめての濡れ場が毎回退屈なのがいけん。

『娼年』同様、中途半端な事やるとラストはコメディ!!!
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