おたしん

君の名前で僕を呼んでのおたしんのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.9
2人にとっての忘れられない夏。
僕にとっても忘れられない作品になりました。

別れのシーンが切なすぎて苦しかった。
あのハグに気持ちが表れてるようでこのまま時が止まればいいのにと思った。

前半は素振りは見せるもののもう一歩が踏み出せない関係性だった。
後半からは確実に友情を超えた何かが生まれて"もっと早く気付いていれば"の後悔があった。
でもさらに濃く長く過ごしてしまっていたらあの別れもさらに辛いものになると思うと何とも言えない。

心の揺れがこっちにまで伝わってきた。
前半のもどかしさも後半の終わりが来るのは分かっているうえでの行動も。
楽しそうな2人を見ているだけで幸せだった。
ずっと続けばいいのにな。

そんなことを願いながらのラスト。
色々な気持ちが混ざり合って言葉にできない感情がいくつも生まれていたように見えた。
その複雑な心境がエリオの表情に全て表れていて見つめ続けてしまった。
この地にも冬が来るのかと思わされる雪景色とその寒さを和らげる火。
パチパチという音と彼の表情と涙と息遣いは何とも切ない。
余韻が残り続ける見事な終わり方でした。

エリオとオリヴァーに目がいってしまうけどエリオの家族も素敵だった。
子供の自由を優先する時代を忘れさせてくれるような両親。
優しさだけじゃなく親として人間として尊敬してしまいます。
そして終盤のお父さんがエリオに語るシーン。
全ての言葉が刺さって沁みたようでした。
こんな大人になりたい。
こんなことを言える年の取り方をしたい。

あとは何と言っても北イタリアの風景。
これほど優雅な生活があるのか。
自然も街並みも綺麗だし人も温かく健康的な毎日。
虫さえ気にならなかった。
陽の光も川の水も気持ち良さそう。
一度でいいからここで夏を過ごしてみたい。

年代なのか分からないけどみんなの服装も好きだった。
シャツと短パンかっこいいな。
服もそうだけどエリオのリュックがすごく可愛い。
あれぐらいの軽装で街に出たい。

ずっと見たい見たいと思いながらも見れていなかった本作。
記念すべき1000本目にしようと決めてBlu-rayを購入しました。

隅から隅まで最高な140分間。
素晴らしい映画でした。
ありがとうございます。


ティモシー何度見ても最強だ。
何であんなにイケメンなんだ。
彼と北イタリアで夏を過ごせたら何の悔いもなくこの世を去れます。
ティミーの上裸に見慣れるなんて贅沢すぎた。
世界で1番綺麗なお尻は拝んだ。

アーミーハマーもかっこいいなあ。
ハグされたいよな。
出演作見るたびに言ってるけど体格完璧。

お母さん美人すぎたしお父さん顔まで優しいし登場人物みんな好き。
アプリコットジュース飲みたいな。
おたしん

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