このレビューはネタバレを含みます
物語も映像も、美しい映画だった。
エリオとオリバーの距離感、心情、音、風景まで、非常に繊細だった。ずっとドキドキが止まらなかった。こういったストーリーは初めてだったけど、この映画が初めてで良かった。
「ひとの心と肉体はたった一度しか与えられないものなんだ。そして、そのことに気づく前に心は擦り切れてしまう。今はただ悲しく辛いだろう。だが、それを葬ってはいけない。お前が感じた喜びをその痛みとともに葬ってはいけない」
この台詞が優しく胸に響いた。
切ない恋をして、心に蓋をしてしまった人なら、誰しも何か心に響くものがあるのではないだろうか。