このレビューはネタバレを含みます
タイトルから予想していたのと全く異なるストーリであった。
ひと夏の経験を通して少年が自分と向き合い成長するということもストーリーのひとつなのだろう。
両親が2人の関係を知りながらも静観するのは非常によかった。
父親の、感情と向き合えという言葉の前後でのエリオの悲しみに対する向き合い方は違うのだろうという表現であるように思えた。
タイトルの通りオリヴァーの名前でエリオを呼び、エリオの名前でオリヴァーを呼ぶという表現は、場面によってここまで違いが出るのかと心打たれた。
終盤までは少し飽きる場面もあったが、エリオと父親の会話以降とても引き込まれた。
宗教や政治についての会話が頻繁に登場したが、フランスについて全く知らないのでわからなかった。しかし、そのような議題に関心を持ち、はっきりと自身の意見を言うことができることは私はできないので素晴らしいと思う。
避暑地で泳いだり本を読んだり友人と交流すふ夏を過ごすのはとても魅力的。
なかなかに性的な表現が多かったため見る人を選ぶかもしれない。