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君の名前で僕を呼んでのakaneのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.9
BLかよ!と思ったそこのあなた。
これは純粋に惹かれあった二人の人間のラブストーリーで、イケメン同士の交わりを見て女子がきゃっ!となって終わる話ではない。
恋したことがある人ならきっと分かる、心の揺れや切なくて苦しい思い、そして幸せが全編に描かれている。

自分は比較的多様性を受け入れている人間だと思っていたが、それは「少数派も尊重すべき、肯定するのがマナー」だという倫理観から自分もそうあるべきだと言い聞かせていただけだったことに気付かされた。
良い子ぶって、下手したら、時に特別視し過ぎていたかもしれない。
実際には、みんな同じ。同性愛者も異性愛者も、巡る気持ちはみんな一緒。

ただ、彼らは絶対数が格段に少ないから、ぴたっと惹かれ合う人がいること自体、奇跡に近いだろう。
ひと夏の恋…夏と共に二人は終わってしまうのかな…それとも奇跡のような出会いだから、これからもずっと続くのかな…
その展開を見るのもドキドキした。

とても美しく、また心に沁みるお話でした。
ありがとう。
後半は号泣必須。
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