じょせ

君の名前で僕を呼んでのじょせのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0
美しくて、儚くて、切なくて、時に残酷

大きい抑揚なく流れるように進む点がリアル。実は両思いなのになかなか通じ合えない、別れの時ほどサクッときてしまうし、特に何も言わずにサッと別れる。自分の世界からはいなくならないのに、相手の世界からはいなくなってしまうかもしれない、「忘れない」っていう確証のない一言に、人は救われる。などなど

同性愛を取り扱った他の作品と圧倒的に違うのは、周りの痛い発言や視線がないこと。むしろ、ありえないくらい優しい世界を彼らは生きていて、その点ではリアルじゃない!と、よく思わないもいるかもしれないくらい。でもこれは同性愛にフォーカスした話じゃなくて、人と人が恋に落ちた話なんだよな

夢のような、でもリアルな、不思議なお話
幸せなような、辛いような、不思議な後味

生活音やノイズが多く、挿入歌もピアノが多めでした。

多分この先も忘れられない映画になると思います
今まで見た映画の中で一番美しいエンドロール

最後に彼がどんな気持ちなのか、いっぱい想像するのが、私的な醍醐味でした

_Call me by your name call you by mine
_痛みを葬るな
_
じょせ

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