美しくて、儚くて、切なくて、時に残酷
大きい抑揚なく流れるように進む点がリアル。実は両思いなのになかなか通じ合えない、別れの時ほどサクッときてしまうし、特に何も言わずにサッと別れる。自分の世界からはいなくならないのに、相手の世界からはいなくなってしまうかもしれない、「忘れない」っていう確証のない一言に、人は救われる。などなど
同性愛を取り扱った他の作品と圧倒的に違うのは、周りの痛い発言や視線がないこと。むしろ、ありえないくらい優しい世界を彼らは生きていて、その点ではリアルじゃない!と、よく思わないもいるかもしれないくらい。でもこれは同性愛にフォーカスした話じゃなくて、人と人が恋に落ちた話なんだよな
夢のような、でもリアルな、不思議なお話
幸せなような、辛いような、不思議な後味
生活音やノイズが多く、挿入歌もピアノが多めでした。
多分この先も忘れられない映画になると思います
今まで見た映画の中で一番美しいエンドロール
最後に彼がどんな気持ちなのか、いっぱい想像するのが、私的な醍醐味でした
_Call me by your name call you by mine
_痛みを葬るな
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