ゲル

君の名前で僕を呼んでのゲルのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.7
言ってしまえば「ひと夏の恋」なのだけれど、それだけでは言い尽くせない詩的な作品。
1983年という時代に、エリオの両親が理解ある人物で、ふたりの関係を見守る優しい雰囲気が流れていて穏やかな気持ちになる。
劇中の歌はどれもどこか切なくて、幸せだけれどもいつまでも続かないとわかっている不安定なふたりの心情をうまく表現していた。
ピアノ曲も美しく、音楽のチョイスがとにかく絶妙。
時代設定上、映像の質はそれほど高くないので、自然の美しさが画面からは伝わりにくくそれだけが残念だった。
ラストシーンのエリオの純粋さと美しさに心打たれた。
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