話題作を劇場で鑑賞。
17歳の男の子と24歳の男性との、とにかく美しく、甘く切ない恋愛映画。
大学の教授であるエリオの父親の助手のオリヴァーが夏の間だけ一緒に過ごすことに。
最初の印象は横柄な男性で、見向きもしなかったが、次第にお互い心と身体通わせることに…。
作品の舞台でもある、イタリアが素晴らしい程に開放感があり芸術作品の中にいるような世界観でどっぷり浸った。
ピアノなどの楽曲も素晴らしく、鑑賞後にサントラを検索。
17歳というまだ「未完成な大人」の設定がかなりよかった。
エリオ自身、付き合っている彼女がいるにも関わらず、自分の中でオリヴァーに対する感情と葛藤する。
誰もが10代に経験するような、理性ではどうしても対処できない気持ちを、見事に体現していて本当に素晴らしかった。
個人的に涙を流してしまったのは、エリオの父親が自分の息子に伝える「人間の感情の本質」のシーン。
あれは名台詞すぎる…。
自然と涙が出てきてたから自分でもビックリした!
この時代背景ではあまりLGBTを認知されていなかったように感じたけど、自分の気持ちに嘘をつくほど悲しいことはない。
エンドロールでは、何も語らないエリオの表情がかなり見もので特別なシーン!
純粋に言いたいことや、思っていることが伝わってくる…。
「コードネームU.N.C.L.E.」や「ソーシャル・ネットワーク」にも出演しているアーミー・ハマーの今までになかったような顔も見れてこれまた新鮮!
所々、エリオの身体にハエがとまるけどあれは一体?