君の名前で僕を呼んでのりまのレビュー・感想・評価

夏が近づくと見たくなる。

夏のきらめきを存分に受けた世界の中で、誰かと心が触れる瞬間ひとつひとつを、丁寧に織るように、撫でるように見せてくれる映画。

恋愛の結末などではなく、"互いを見出せたことは幸運だった"という言葉に集約された紡ぎ方がとても優しかったと思う。

触れたのは数日、体感としてたった一瞬だったかもしれない。でも、心に触れる誰かを確かに見出せたこと、その事実が間違いなくこれからの人生を照らしてくれるのだと思う。