りま

天使の涙 4Kレストア版のりまのネタバレレビュー・内容・結末

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

殺し屋とエージェントというありえないキャラクターなのに、描かれているのは、なんだか私たちの現実にも漂ってそうな人間臭さ。

すれ違い、狭い部屋にこもった欲望、刹那の感情、男女関係で引き立つ薄情さ…

登場人物全員トチ狂ってる(いい意味で)のに、人間臭さがたしかに確実に転がっていて、物語の意味はわからんのに「わかる」状態。

あとエージェントが美しすぎる。
登場シーンからびんびんなオーラ、きゅっと整った鼻筋、目にかかるうざったい前髪、節制の中にちら見えしまくる色気…
画面に出てくるたびにクラクラしてしまった。美女を美女として写そうとしない画に、逆説的に溢れん美が出てきてしまうってすごいな。

男が女に殺されるっていうのは、なんだかゴダール作品を彷彿とさせるな。

熱が出たあと、みたいな感覚。
りま

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