このレビューはネタバレを含みます
「生は、去りがたい」そう思えるほど、自分のやりたいことに、愛に、まっすぐ生きられるだろうか。数時間という終わりのある映画だからこその、素晴らしく去りがたい人生の描き切り。
稲妻に打たれるような恋に始ま>>続きを読む
吸い込まれそうな瞳、ぷっくりとした唇、それらから発される言葉すべてがキラキラとしていて、どうしてもほだされてしまう。モノクロの映像から香り立つBBの人並み外れた美しさにクラクラしながら観た。
乾きが人を生かすし、殺しもする
私たちの中に、どこかに必ずある乾きは、自分のどんな衝動を突き動かすのか
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殺し屋とエージェントというありえないキャラクターなのに、描かれているのは、なんだか私たちの現実にも漂ってそうな人間臭さ。
すれ違い、狭い部屋にこもった欲望、刹那の感情、男女関係で引き立つ薄情さ…>>続きを読む
こころのほてりがとれない
まだ、香港の粘るような暑さや、まぶしいネオンのなかいる余韻が抜けない
覚えているのは、
恋に右往左往してしまう人の目の熱っぽさ
いろんな孤独や欲を埋めてくれる安っぽい食欲>>続きを読む
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「許す気なんて、なかったのでしょう」という母の言葉通り
相手の薄っぺらさや自分を蔑ろにできる根性を軽蔑できる清潔さ。清々しさすらある。
身内の尊厳を踏みにじり、暗闇に落ちてから、ふたりは家の窓を大きく開け身体いっぱいに光を感じてた。ふたりでしか息ができない場所があるのだ。
夏が近づくと見たくなる。
夏のきらめきを存分に受けた世界の中で、誰かと心が触れる瞬間ひとつひとつを、丁寧に織るように、撫でるように見せてくれる映画。
恋愛の結末などではなく、"互いを見出せたことは>>続きを読む
やるせない、くだらない、でもどこか確かな話。ウディアレン節。
たった一日、一瞬で変わること、実は日常にもたくさんあるよね。
馬鹿みたい、夢みたい、でもしっかりと愛の感触が残る ちゃんと正しい映画だったと思う
一方的な愛は愛か、見失わないまま見守っていることが愛か、さみしくても愛か、と問いがぷかぷか浮いて、もちろん答えはなかった
"代わりがいくらでもいる存在なんて、もう限界なんすよ"
好き!という言葉よ>>続きを読む
王子様不在のおとぎ話。
生きることと愛を天秤になんかかけられるわけもなく、愛はいつも人をめちゃくちゃに盲目にするな
二人がステージに立ってるのはめちゃくちゃ可愛かった 誰も何も知らず気づかず無邪気で>>続きを読む