ハッピーカート

君の名前で僕を呼んでのハッピーカートのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
2.8
美しく知的に描こうとしてしてるが、その裏に巧みなビジネスの臭いを感じる。
どうしてだろう?

この手の映画で気になるのは、
同性愛の人を美しく繊細に描きすぎてること。これも一種の差別だと思うので。
彼らは普通の人。普通のカップル。綺麗に描くほど、取り繕わないといけない存在に思えてしまう。
この点、ブロークバックMtのように風景は美しいが、本人たちは自然に描いた作品が良いと思う。

普通恋愛は、肉体欲望と精神欲求の2種類とおもうが、
この映画で、エリオとオリバーの関係は、肉体欲望が目立ちすぎる。
単にやりたいだけのゲイに見える。だから別れても、単なる良い思い出で片付けられる。
この点でも、イケメンのゲイを美しく描いてれば、客は喜び、注目されるだろうという、下心が見える。
彼らを私たちと同じ、普通の人としては描けないのか?

いつも思う、
精神的には男を求め、肉体的には女を求める。こんな私は、同性愛者なんだろうか?