MasaichiYaguchi

オーシャンズ8のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

オーシャンズ8(2017年製作の映画)
3.8
女性に対するセクハラや性的暴力を告発する〝MeToo〟運動の機運が世界的に高かまっているように思えるが、本作はそんな男尊女卑な社会に爽快な一撃を喰らわしているような気がする。
スティーブン・ソダーバーグ監督でジョージ・クルーニーやマット・デイモンがメインキャストで人気を博していた「オーシャンズ」シリーズを、サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーターをはじめとしたオール女性キャストでリブートした本作は女性らしさ、ドレスやアクセサリーをはじめとしたファッション、お酒や料理、そういったものにお洒落なセンスが溢れている。
「オーシャンズ」のリーダー、ダニー・オーシャンの妹であるデビー・オーシャンは、ある犯罪で収監されていた刑務所から仮釈放されたことを契機に雌伏雄飛しようとする。
彼女が雄飛しようとする舞台はセレブたちが集まる「メットガラ」で、そこで1億5000万ドルの宝石を盗み出すことを計画する。
蟻も這い出る隙もない警備、宝石には屈強なガードマンも張り付いている。
デビーは頼れる右腕のルーをはじめ、一芸に秀でた様々なプロたちを集めたドリームチームで〝堅固な牙城〟に挑んでいくが果たして首尾はいかが?
前代未聞の犯罪がハラハラ、ドキドキ進行する先で明かされる本当の狙い。
この〝狙い〟が明かされた時、我々観客も彼女らに気持ち良くしてやらたことが分かります。