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くるみ割り人形と秘密の王国のkazataのレビュー・感想・評価

2.5
映画制作中に何があったか不明だが(もめたかどうだか謎だけど…)、ラッセ・ハルストレム&ジョー・ジョンストン(追撮が相当あったのかな?)のW監督っていうのが個人的にテンション上がっちゃう案件だったのでウキウキ鑑賞したものの……

うーん、、、想像以上におとなしくて小さくまとまっちゃった昔話、って感じでしょうか。各キャラとも魅力薄いし、お芝居も拙く見えるし……。物語も都合よく不思議とサクサク進むし、予想外の何かは決して起こらないし……。さらに見せ場であるはずのアクションシーンも全く手に汗握らないし……。
(クライマックスのバトルのショボさよ…)
(編集上の無理があったか知らないけれども、ぶつ切り状態のカットを無理矢理繋いだ印象で…)

バレエシーンと衣裳と視覚効果(はなかなかよかった…けどこれって3D作品にする予定だった?ってくらい露骨な効果…)のおかげでなんとか辛うじて作品として成立しているレベル……

ん、ってことは"中身が無い"ってことじゃないか!?
見たかったはずの人間ドラマパート──"母親の喪失を抱えた少女の成長物語"なんて、超絶名作『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』のラッセ監督ならお手のものだと思っていたのに……

というか、そもそもこのご時世にこの手の昔話の映画化って難しいんですよね。(時代のせいにして一応擁護)
それこそ、とにかく見た目の派手さで勝負するか、古典的価値観をひっくり返すような切り口で新たな物語世界を確立するとかしないと、"毒にも薬にもならない映画"で終わってしまうんだから。。。

というわけで、「女の自立&女の時代到来ヒャッホー!」と高らかに宣言した『アリス・イン・ワンダーランド』なんかと比べても力不足だし見劣りしちゃいました……

それにしても、、、
キーラ(・ナイトレイ)の"無駄使い感"がヒドイ!!


余談ですが……
主演の"クララ"ことマッケンジー(・フォイ)ちゃんって誰?と思ったら『トワイライト』の"レネズミ"だったとは!(と嬉しい驚き)

本作でのクララの恋愛面がイマイチ欲求不満だったので、「早いとこ(トワイライトの"ジェイコブ"こと)狼男が現れてかっさらってくれよ!」と願わずにはいられませんでした(笑)
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