爆裂BOX

31 サーティーワンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

31 サーティーワン(2016年製作の映画)
3.4
ロブ・ゾンビ監督によるデスゲーム物です。ストーリーは移動サーカスの一団がハロウィンの夜に謎の集団に拉致され、金持ちたちが仕掛けるデスゲームに強制参加させられ殺人ピエロ達と戦わされるという物です。
ゾンビ監督作としては捻りもなく凄くシンプルなデスゲーム物ですね。黒幕も金持ちたちというありがちな物ですし。
登場する殺人ピエロ達はミニヒトラーやチェーンソーを持った殺人ピエロ二人、バレリーナの衣装きた大男とハーレイクインモドキとジョーカーみたいなラスボスドゥームヘッドと個性的で楽しいですね。ただ、登場シーンと煽り口上はいいんですけど、割とアッサリ倒されて出オチ感は否めませんでしたね。ドゥームヘッド以外にももうちょっと苦戦する相手いても良かった気がします。チェーンソーピエロのサイコヘッドの死に様は「デッドライジング」の殺人ピエロアダムの最期を彷彿させましたね。ちょっと意識してるんじゃないかな。
ラスボスドゥームヘッドはサイコパスっぽい言動しながらもあくまで仕事としてこれに臨んでる所が黒幕の言うように正気と狂気を併せ持ったキャラと感じられて魅力的でした。メイクした後「俺は勝者だ」と自分を鼓舞しながらそれでも足りないと感じたのか自分の顔を何度も殴りつける所も面白いですね。
役者陣では主演が監督の嫁さんであるシェリ・ムーン・ゾンビでしたが、流石に老けてきましたが、ビッチな雰囲気は良かったですね。でも、デスヘッドとセックスヘッド倒した時は覚醒したのかと感じさせましたけど、その後はロクに反撃しないので何だか中途半端に感じましたね。そしてメグ・フォスターも出てる所に監督のマニア心を感じさせます。皆が疑ってた縛られてる女性を必死で助けようとする優しさや活躍する所も良かったですね。マルコム・マクダウェルは最初白塗りで気づきませんでした。
ゴア描写はR18にしてはそんなにドギツイものは無かったですね。Fワード連発&下ネタ多めの会話のせいでレーティング上がったのかな?
ラストは何とも中途半端な所で終わりますね。その決着がつく所まで見たかったな。
ロブ・ゾンビ監督作の中では結構アッサリ目の作品ですね。他の監督作見てきた人は薄味に感じられるかも。