KANA

レザボア・ドッグスのKANAのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
3.9

久々の鑑賞。

QT作品の中ではかなり面白かった印象が残ってるものの、あれ?こんなもんだったっけ?…とちょくちょく油断させといて、観終わるとちゃんと面白い。

宝石強盗のために集められた男たちの運命。

いきなり冒頭、丸テーブルに沿ってコソコソ〜っと回るカメラワークで捉えるは、伏線でも何でもない男子トーク。
かったるいし下品。でも、なんか微笑ましい。
からのLittle Green Bagが被さるタイトルバックがカッコイイ!
タイトルが出るところの後ろ姿が好き。

襲撃現場には警察が待ち構えており計画は大失敗。
警察と繋がってる裏切り者は誰だ?!

…こういうプロットはありがちだけど、

先に結果を見せてから追い追い経緯を辿る構成
場の閉じ込め方
キャラの立たせ方
バイオレンス描写

…等々が気を逸らせない。
結構笑えるところもあるし。

ブシェミ、いつ見ても中毒性ある〜w
青白い顔でオドオドしながら虚勢を張る感じ?

"fxxk(in')"、一体何回言ったのか。
調べたら269回とのこと。
ランキングのさらに上の方にはスコセッシ作品が数本も。恐るべしジョー・ペシ。笑

Mr.ブロンドがStuck in the Middle with YouをBGMに、拉致した警官に拷問するところは音楽と暴力のアンバランスさが『時計じかけのオレンジ』みたい。

友情と裏切り。
ラスト、銃口つきつけ合うシーンは白熱し、死にかけている2人の会話は切なく虚しい。

改めて、監督デビュー作でこれを撮っちゃうタランティーノお見事!
そしてカーヴェイ・カイテルの肝いり作品なだけある。
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