砂場

トゥルー・グリットの砂場のレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.5
なんといってもマティの魅力
まずはあらすじから

ーーーあらすじーーー
■父を殺された14歳の少女マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は、敵を討つために金と馬を用意し、連邦保安官ルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)を雇うことにした。
母は泣いてばかり、弟はまだ幼い。自分が復讐するしかない、そう考えた。しかしルースターは大酒のみでマティのことをバカにして引き受けない。
■一方でテキサス・レンジャーのラ・ビーフ(マット・デイモン)も殺人の罪でチェイニーを追っていた。チェイニーには懸賞金がかかっていたが、先住民居住地に逃げ込んでいた。
■マティの執念を感じたルースターは引き受けるが金をもってマティおいてラ・ビーフとすでに出発してしまった。
マティは川の向こうにいる二人を見ると馬で川を渡り切った。3人の追跡の旅が始まった。
■飲んだくれのルースターとラ・ビーフはそりが合わず喧嘩別れ、ルースターとマティが進んでいった。
■とある小屋にネッド一味がおり、ルースターと撃ち合いになる。ここにネッド一味が来ることを聞き出し隠れてライフルを向け準備するが、のこのことラ・ビーフがやってきた。殺されそうになるラ・ビーフを助けたがネッドは逃した。
■またラ・ビーフとルースターが喧嘩しバラバラになった、マティが水を汲んでいるとチェイニーがおりマティは父のコルト・ドラグーンで撃つが脇腹にあたり二発目は不発。取られれてしまう。
ラ・ビーフがマティを救い出し、ルースターはネッド一味4人と対決、三人を殺しネッドに致命傷を負わせるが馬にはさまれ動けないところをネッドに狙われる。そこでラ・ビーフが350mの距離でネッドを撃つ。
しかしチェイニーがラ・ビーフを殴りマティに襲い掛かる。
マティはチェイニーを撃ち殺すが反動で穴に落ち、蛇に嚙まれてしまう
ルースターとラ・ビーフがマティを助け出すが、すぐに医者に見せないと死ぬ。
■ルースターは一晩かかってマティを医者に連れて行った。
マティは一命を取り留めるが、片腕を失った。
彼女が回復するまでずっと傍にいたというコグバーンは、目を覚ました時にはいなくなっていた。
■25年後、マティは結婚する間もなく働いていた。
ワイルド・ウエスト・ショーで働くコグバーンから手紙が届き彼の消息を知るが、彼女が訪ねて行ったときにはその3日前に死んでおり、
南軍の共同墓地に葬られていた。コグバーンが「ナイトホース病にかかった」と言っていた事を笑いながら話すショーの興行主に「クズめ!」と一括マティは、コグバーンの遺体を引き取って、
自宅のそばに埋葬し供養した。マティは近所から変わり者とみられていた。ラ・ビーフの消息は不明だ、生きれいれば老人だろう、もし会えたら昔の冒険の話をしたい
ーーーあらすじおわりーーー


🎥🎥🎥
コーエン兄弟が監督、スピルバーグが製作総指揮
なんといっても、マティ(ヘイリー・スタインフェルド)、ルースター(ジェフ・ブリッジス)、ラ・ビーフ(マット・デイモン)3人の魅力がこの映画の評価ポイントでしょう。
いがみ合いながらも微妙に助け合う、完全に信頼してないけど
25年たってみれば、あの時の冒険のことが懐かしく思い出せる

マティの25年間になにがあったのかは描かれないけど、あの厳しい表情からは相当な苦労があっただろうと想像される。
でもルースターの死を軽んじる興行主にクズ!と一括したところをみると、彼女は全然変わらずにいるのをみてこちらも嬉しくなる

ルースター対ネッド一味4人の決闘シーンはさすがの迫力。
また木にぶらさがる死体などコーエン兄弟っぽいグロいユーモア感はここでも健在である


男勝りの女性が銃をもつ場面ってぐっとくるんすよね、、『エル・ドラド』で兄を殺された妹のジョーイがジョンウェインを銃で襲う場面があって、あんな少女がジョンウェインに立ち向かうなんてとカッコよかった。
『狩人の夜』のリリアンギッシュがライフルを構える姿もよかった、
このヘイリー・スタインフェルド演じるマティもかなりカッコいい

ラストのしみじみ感は年とると一層しみじみと感じられるものがある
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