耶馬英彦

ローガン・ラッキーの耶馬英彦のレビュー・感想・評価

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
2.5
 ローガン兄弟が窃盗をする話である。映画の前半は、決行に至るまでの事情や動機、兄弟それぞれの特徴や特技などを紹介して、ドラマにリアリティを持たせると同時に結末への伏線としている、ように見える。しかしそれがなんとも説明的なのに加えて、過去の映像がないから説得力に乏しい。結果的に、ダラダラとストーリーが進んでいくようにしか感じられず、退屈になってしまう。
 ダニエル・クレイグが登場した辺りから少しスピード感が出てくるが、ダラダラ進むことに変わりはない。素人が計画を実行している感じを出したかったのかも知れないが、だとしたら見事に失敗している。
 後半で盛り返して、なんとか映画としての体裁を整えた格好だ。見ている最中も見終わってからも、あまり面白いとは思わなかった。エンターテイメントとしても不出来な作品である。
耶馬英彦

耶馬英彦